落ち
産卵を迎えて下流に下るアユ。また産卵を終えて力尽きたアユのこともいう。10月頃の現象。シーバスの好物。
産卵を終えたアユは1年間の短い一生を終えるが、稀に生き延びて越冬する個体もいる。
アユとは
川と海を回遊する魚で、日本では代表的な川釣りの対象魚であり、重要な食用魚。アユの成魚は川で生活し、川で産卵するが、仔稚魚は一時的に海で生活する。琵琶湖などに生息する湖沼陸封型(コアユ)は海の代わりに湖を利用する。9月-2月頃、親のアユは川の下流に降り、砂や小石の多い浅瀬で集団で産卵する。ふ化した仔魚は数日のうちに海あるいは河口域に流下し、プランクトンを捕食して成長する。全長約10 mm程度から砂浜海岸や河口域の浅所に集まる。全長35mm程度まで成長すると稚魚になり、川を遡上する。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は水生昆虫なども食べるが、石に付着するコケを主食とするようになる。多くの若魚は群れをつくるが、特に体が大きくなった何割かの若魚はえさの藻類が多い場所を独占して縄張りを作るようになる。縄張りは1尾のアユにつき約1m四方ほどで、この縄張り内に入った他の個体には体当たりなどの激しい攻撃を加える。この性質を利用してアユを釣り上げるのが友釣りである。
当サイトでは魚釣りの入門的な用語からちょっとマニアックな用語まで、できるだけ簡単に分かりやすく紹介しています。投げ釣りからフカセ釣り、渓流釣り、ルアーフィッシング、ブラックバス釣り、アユ釣りまで幅広いジャンルの釣り用語が満載です。中国には次のような釣りに関することわざがあります。「一時間幸せになりたいなら酒を飲みなさい。3日幸せになりたいなら結婚しなさい。一生幸せになりたいなら釣りをしなさい」このことわざが意味するように釣りは一生楽しめる趣味の王様です。私自身幼少の頃より釣りをたしなみ、数十年たった今も時間を見つけては釣り糸をたらしています。幼い頃に抱いていたドキドキする気持ちを今も変わらず持ちながら。これから魚釣りをはじめようとする方は是非この用語集を活用して知識を深め、釣りをよりいっそう楽しいものにしてください。どのような分野にも専門的な言葉があるように、魚釣りにおいても釣りをする人にしかわからない言葉がたくさんあるので、釣りの雑誌を読んでチンプンカンプンにならないよう必要最低限の用語はしっかりと、そして楽しく覚えてしまいましょう。