中潮
大潮に次いで干満の差が大きく、比較的よく動く潮まわり。旧暦の3〜6日、12〜13日、18〜21、及び27〜28日頃のこと。
潮には「大潮」「中潮」「小潮」「長潮」「若潮」がある。月と地球は万有引力で引き合っているが、距離が一定に保たれているのは月と地球との相互連動による遠心力が働くため。この遠心力は地球上のどこでも同じ大きさ。この遠心力と引力の合力が潮の満ち干きを起こす力となっている。地球は1日1回自転しているので、満潮と干潮はそれぞれ2回起こる。海の干満は、太陽と地球と月の位置関係によって、主に太陽と月の引力によって起こる。大潮では、潮位でいうなら例えば満潮時380cm、干潮時20cmなどとなり、約6時間で360cmほど動き、干満の差が大きくなる。したがって、潮の動きが速くなる。長潮あたりでは、満潮時240cm、干潮時170cm程度になり、約6時間かけて70cmの動きですから、潮の動きは遅くなる。潮の動きは、釣りやすさや魚の活性にもつながる。
【大潮】とは
新月と満月の前後に廻ってくる潮。最も干満の差が大きく、よく動く高い潮まわり。新月(旧暦の1日頃)や満月(旧暦の15日頃)の前後数日間のこと。
【小潮】とは
大潮とは対称的に干満の差が小さく、あまり動きのない潮まわり。月の形状が半月になる上弦(旧暦の8日頃)や下弦(旧暦の22日頃)の前後数日間のこと。
【長潮】とは
干満の差がほとんどなく、全く動かない潮まわり。上弦、下弦を1〜2日過ぎた頃、干満差が一段と小さくなり、満潮・干潮の変化がゆるやかでだらだらと長く続くように見える小潮末期(旧暦の10日と25日)のこと
【若潮】とは
潮の周期の入れ替わりにあたり、比較的よく動く潮まわり。このように潮が再び大きくなる状態を「潮が若返る」と言い、長潮の翌日を「若潮」と呼んでいる。
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