アナジャコ
甲殻類の一種で日本では北海道から九州沿岸まで分布している。泥干潟に深い巣穴を掘り、腹部にあるヒレ状の付属肢を利用して海水の流れを起こし、口部付近に密生するヒゲでプランクトンを漉しとって食べる。体長は10cm前後で体は全体的に柔らかい。春から夏にかけてが繁殖期で、雌の多くが腹部に抱卵する。カレイ、チヌ、スズキなどの魚釣りのエサとして用いられる。体が柔らかく鈎はずれしやすいスナモグリ(ボケ)よりも遠投できる。アナジャコが生息する泥干潟の表層数cmを削り取るとアナジャコの巣穴が現れる。このアナジャコの巣穴に筆を差し込むと、アナジャコは巣穴を守るために異物を押し出そうとするため、筆が外に押し出されてくる。アナジャコが巣穴の入口付近まで来たところを手で捕獲する。
スナモグリとは
西日本方面で大物釣りに用いられるエサ。餌取りに非常に強い餌だが、身が柔らかいので遠投時にはカプセル錘を使ったりする。ボケと呼ぶ地方もある。
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