9月9日の誕生花はオオギク

-　花の解説　-

秋の日照時間が短くなる時期に向けて、決まった仕立て方に沿って、一本の枝の頂上にたった一輪の大輪の菊を咲かせるために、一年かけて丁寧に手間暇を惜しまず育てられた菊だよ。代表的な花の形は「厚物咲き」で、数百枚もある花びらが中心一か所に向けてびっしりと重なり組みあがって半球状になるんだ。ほかにも花びらが管のようになったもの、大輪の美しさの中にも、豪華な感じのするものや繊細なもの、重厚感が溢れるものなどそれぞれ特徴を持った花の形が豊富にある。一鉢での最も代表的な仕立て方は「三本仕立て」と呼ばれる一本の苗から３本の枝を残して支柱で直立させ、それぞれ一輪ずつ花を咲かせるものだよ。三本仕立てを小さく仕立てたものが「ダルマづくり」で、中央の一番背の高い菊は60cmから65cm以下に納めないといけないんだ。「福助づくり」は鉢の直径より葉の幅を大きく丈を低くするもので、どっしりとした福助人形のような姿に仕立てる方法だよ。