8月11日の誕生花はオトメユリ

-　花の解説　-

「ササユリ」よりも小柄で桃色の漏斗状の似たような花をつける「オトメユリ」は、雄しべの先端が黄色でほのかに香りを持っていて、何よりも野生の百合の中で最も早く咲くことが特徴だよ。緑色の葉っぱは広めの楕円の形で、10枚から25枚が茎の上部にまばらについているんだ。花は一茎に１個から３個が横向き、もしくは斜め上向きに咲いて、花色には桃色のほかにも濃い紫色や淡い桃色、ごくまれにだけれど純白のものもあるよ。野生のものは、宮城県南部及び新潟県、福島県、山形県の飯豊連峰、吾妻山、守門岳周辺にだけ分布するとっても貴重なユリで、環境省のレッドリストでは生育条件の変化によっては絶滅危惧と成り得る準絶滅危惧種に指定されてしまっているんだ。