5月4日の誕生花はフリチラリア

-　花の解説　-

江戸時代に中国からやってきた商人が、バイモの球根部分からとった漢方薬を幕府に献上したことが始まりとされていて、古くは薬用植物として渡来したんだ。漢方薬として加工されると、咳止めや解熱、止血といった効果があるとされる二枚貝のような抱き合った形で白色の２個の鱗片からなる球根部分だけれど、毒を含んでいるから食用にはできない。茎の上部の葉っぱの付け根から、釣り鐘のようにうつむき加減に薄緑色の花が咲くよ。内側には茶色がかった紫色の細い網目の模様がびっしりとついているのが特徴的なんだ。最近では、1m以上にもなる花専用の茎の先端に6個から10個の鐘の形をした橙色や黄色の花を下向きに咲かせ、その花の上から覆うように細く小さめの葉っぱを房のようにまとめて垂らす「フリチラリア・インペリアス」という種類が「フリチラリア」として流通していることもあるよ。