福岡県の県花は「うめ」
昭和29年3月19日、福岡県の県の花として決まったのは「うめ」。NHKが植物友の会などと共催して、放送開始30周年を記念して行った、全国都道府県の「郷土の花」を公募によって決める事業がきっかけとなって、菅原道真公を祀った太宰府天満宮の飛梅の伝説や、早春に境内に美しく香り高い一重咲きや八重咲きの花を咲かせる約200種類、約6,000本の白梅、紅梅の梅の木々にちなんで決定したんだ。
日本有数の梅の名所として親しまれてきたことから、昭和41年に県章はこの花を形どったものに決まったよ。太宰府天満宮には、樹齢1000年を超えるとされる白梅があって、どの梅よりも先に咲き始めるといわれているんだ。この木には、平安時代、菅原道真が政争に敗れて遠く大宰府に左遷される際に、愛でてきた桜の木、松の木、梅の木のうち、この木だけが辿り着いたという「飛梅の伝説」の木とされて、菅原道真が自ら植えたものともいわれているよ。