広島県の県花


広島県の県花は「モミジ」

イロハモミジやオオモミジなどが広島県全域に見られ、三段峡や帝釈峡、宮島など秋の紅葉の名勝や名所が数多いことから、昭和41(1966)年9月12日に県の木として「モミジ」が制定されたぞ。そして、法律などで正式に決められてはいないけれど、県の木として馴染み深い「モミジ」が、県の花としても親しまれているんだ。

モミジの葉っぱは手のひらのように切れ込みが入り、その形をカエルの手に見立ててカエデという名前がついたとされるカエデ科の植物の仲間だよ。

広島県の世界文化遺産である宮島の名物は、全国的にも有名な「もみじ饅頭」。今から約100年ほど前の明治40年頃、伊藤博文公が訪れた際に紅葉谷公園の岩惣(当時はお茶屋)で茶屋の娘の手をとって「紅葉のようにかわいい手、焼いて食べたら美味しかろう」とおっしゃられたのがヒントになって作られたといわれていて、今ではこしあんはもちろん、クリームやチョコレートなど100種類以上もの種類があるぞ。

真っ赤や黄色に染まったモミジの下で、もみじ饅頭を手に取って、当時を思い浮かべるのも趣があるね。