京都府の花は「しだれ桜」
昭和29年3月22日、京都府の花として制定されたのは「しだれ桜」だよ。
しだれ桜は背丈が高くなる種類が多くて、名前の通り、枝がやわらかく流れ落ちるように下垂するから、木の下から見上げるようにすると淡い紅色に咲き誇った桜の花々が視界を埋め尽くして、儚くも力強く美しい光景を楽しむことができるんだ。
公募によって選ばれた「しだれ桜」だけれど、その理由は、流れるようなやわらかさをもつ樹の姿と花の美しさは京情緒そのもので、儚そうな外見ながらも、ときに凍てつくような寒さや風雪に耐える強さが京都人としての気質に通じるところがあると、選ばれたよ。