滋賀県の県花は「シャクナゲ」
県の周囲を山々に囲まれ、中央には県の面積の約6分の1を占める日本で一番大きな湖「琵琶湖」をもつ滋賀県。毎年4月下旬から5月上旬になると、標高300メートルから400メートルの赤松が多く生える谷間の約4万平方メートルにわたって、紅紫色や白色の「ホンシャクナゲ」が群生して花開く場所があるよ。
滋賀県蒲生郡日野町にある「しゃくなげ渓」と呼ばれる場所で、本来は800メートルから1,000メートル地帯の高山に自生しているホンシャクナゲが、それよりもはるかに低く、小川などによって開折された深い谷に自生し、さらに群落となっていることから珍しいとされて、昭和6年に国の天然記念物に指定されたんだ。
滋賀県の県の花は、昭和29年にNHKが行った全国都道府県の「郷土の花」を公募によって選ぶ事業で選ばれたものだよ。急斜面一帯で、枝先にたわわに咲いた鮮やかな花々の美しさが印象強く、滋賀県の郷土の花として相応しいとシャクナゲが選ばれたんだね。