新潟県の県花は「チューリップ」
江戸時代末期の文久年間に日本へやってきた「チューリップ」。今ではたくさんの形や色、背丈などの種類があって、花壇や庭植え、鉢花や切り花にと、春に咲く球根植物の代表ともいえるほどよく知られているね。
そんなチューリップ球根の生産に、大正時代半ば、日本で初めて成功したのが新潟県だぞ。冬場は湿潤でやや温暖、夏場は乾燥して冷涼な気候を好むチューリップにとって、気候が適していたこと、当時は珍しい植物だったことから高値で取引されて、水田の裏作として利用されたことなどが理由となって、戦前から広く栽培されて、現在でも切り花の出荷は全国1位、球根出荷量も隣の富山県に続いて全国2位なんだ。
新潟県では、古くから親しまれてきた「チューリップ」を昭和38年8月23日に県の花として制定したよ。4月下旬から5月上旬になると花の見頃を迎えて、バリエーション豊富なチューリップをチューリップフェアなどで楽しむ事が出来るぞ。