神奈川県の県花は「ヤマユリ」
神奈川県では、昭和26年1月に、全国でいち早く県の花を制定したんだ。県民の投票によって選ばれたのは、ユリの女王として世界中で人気のあるカサブランカの親のひとつで、日本固有の植物「ヤマユリ」。
神奈川県の気候風土によく合って、三浦半島や津久井地方、丹沢や箱根など各地の山地の林縁、草地などで美しく凛と咲いた姿を楽しむことができるんだ。重みで細い茎の本体が傾くほど大きな漏斗状の白色の花には、花びらの内側に鮮やかな黄色の筋と、赤茶色の多数の斑点が入っているのが特徴で、開花すると周囲に濃厚な甘い香りが漂うぞ。
「ヤマユリ」は、花が咲き始めるまでに5年以上かかるといわれていて、さらに一年に一輪ずつ増えていくとされているから、より古い株の方が多く花をつけるんだ。7月中旬から8月上旬頃にかけて楽しむことができるから、豪華で美しい「ユリの王者」を鑑賞しに、ハイキングや散策に出かけてみてね。