東京都の花は「ソメイヨシノ」
東京都の花である「ソメイヨシノ」は、昭和29年にNHKが放送開始30周年を記念して行った「郷土の花」を一般から公募した事業で選ばれたことがきっかけとなって、昭和59年6月に、都政モニターやみどりの監視員、コミュニティリーダーの1,835人にアンケート調査を実施、さらに「都の花選考会」を踏まえて、同年6月28日に正式に指定されたよ。
どっしりとした樹木に、葉っぱが生える前に淡い薄紅色の5枚の花びらをそっと開いて満開に咲く様子も、はらはらと舞い散っていく光景も美しく見事で、日本中に生育しているソメイヨシノは、桜前線や桜の開花予想でも活躍中だぞ。
今では「ソメイヨシノ」と定着している名前は、実は、以前は、桜で有名な奈良県の吉野山にちなんで「ヨシノ」という名前だったんだ。だけど、ヤマザクラの品種にも同じ名前の木があったことから、江戸時代末期から明治初めにかけて、染井村(現在の東京都豊島区駒込あたり)の植木職人が売り出した時に「ソメイヨシノ」になったといわれているぞ。