秋田県の県花は「フキノトウ」
長い冬の後、雪解けとともに春いちばんに芽を出す「フキノトウ」は、昭和29年に、NHKが放送開始30周年を記念して植物友の会や全日本観光連盟、日本交通公社が共催して「郷土の花」としてこの植物を選定し、昭和30年3月22日に発表したことがきっかけとなって、秋田県の県花に選ばれたんだ。
秋田県では「フキノトウ」のことを「バッケ」とも呼んで、アイヌ語で「春」を表す「タイキャ」が転訛したものとも言われているよ。「フキノトウ」は野菜として知られている「蕗」が伸びる前に、地面付近で大きい鱗片の苞に包まれた花が咲いている部分のことで、白色の花が咲くものは雌花、黄色い花が咲くものは雄花なんだ。秋田県では、天ぷらのほか、お味噌や砂糖で調理するバッケ味噌が有名だよ。