花言葉っていつ、誰が考えたの?

花言葉っていつ、誰が考えたの?
「花言葉」は、花ひとつひとつに付けられた「合言葉」のようなもので、花の姿や色、香りや雰囲気などをもとにして付けられたその言葉によって、直接言葉を交わさなくてもお互いの意思疎通を図り、感情を伝えることができるものとして発展したんだ。

はじまりは、ギリシア・ローマ時代で、花や木々が神秘的な力と神さまからの言葉を宿すと考えられ、日々を司る神さまがいると信じられていたこと。それをもとに、17世紀にチューリップをはじめとして様々な花が栽培されていたオスマン帝国(現在のトルコのインタンブール)で、花を使った、まさしく「花の言葉」が会話に用いられて広まったぞ。

その後、1716年に、英国のトルコ大使夫人メアリー・モンタギュー(Lady Marry Wortley Montagul)がイギリスに伝え、1819年に、フランスのシャルロット・ド・ラトゥールの書いた「Le Langage des Fleurs」という800以上の花言葉が掲載された本で流行していったんだ。以降は、新しく品種改良された花や新しく見つかった花などに、その花のもつ雰囲気や個性、香り、地域の伝説や神話、風習、宗教などを踏まえ、思いを込めて花言葉が地域でそれぞれ付けられているよ。