原種系チューリップの名前の由来
「チューリップ」の名前は、原産地でもあるトルコでの出来事に由来しているんだ。16世紀にトルコ駐在の神聖ローマ帝国の大使がこの花を見て現地のトルコ人に名前を尋ねたところ、そのトルコ人は花の形のことを聞かれていると勘違いして「ターバン」を意味する「ツルバン(tulbend)」と答えて、それがそのままこの植物の学名「トゥーリパ(Tulipa)」になったと言われている。それ以外にも、ラテン語「dulban」や、ペルシア語「thoulyban」が語源という説もあるけれど、どれもターバンという意味で、この植物の花の形にちなんでいるよ。その中でも、これまで利用されてこなかった野生種から、姿かたちなどが良いものや若干の改良を加えただけの原種に限りなく近い形のものが普及し始めて、それらをまとめて「原種系チューリップ」と呼ぶんだ。日本では、育てやすさや、小柄ですっきりとした姿から人気のある種類なんだよ。