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脊髄腫瘍の治療

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脊髄腫瘍の治療


   
 脊髄腫瘍の治療について

 脊髄腫瘍の治療は、神経組織の機能を損なわずに腫瘍を摘出し再発を予防することです。脊髄腫瘍では、その種類や
 発生部位によって次のような治療が行われます。

 硬膜の内にあって脊髄を外から圧迫する形で発生している腫瘍は、良性ですから、薬による内科的治療は効果がなく、手術
 が成功すれば治療成績は良好です。顕微鏡を使って手術する方法もあるので、腫瘍が巨大にならない限り完全に摘出できま
 す。脊髄の組織の中にできた腫瘍は大部分が脊髄の膠細胞自体から発生したものですから、完全に切除するのは困難で、
 無理に完全な切除を行うと後に重いまひが残ってしまう場合があります。したがって、除去しきれなかった場合には、放射線
 治療や化学療法を追加して治療を行います。

 硬膜の外から脊髄骨にかけてできた腫瘍は、がんの場合が多く、特にからだの他の部位からの転移がんのことが多いもの
 です。したがって原発の腫瘍があるかどうか、またそれが手術できるかどうかが確かめられます。手術を行う場合は、腫瘍を含
 めてまわわりの筋肉や骨も一緒に除去し、手術後は、X線照射や抗がん剤などを投与します。
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